プラントベースという食事方法をしていると栄養不足になるんじゃないかと心配されることがあります。
お肉・魚・乳製品を食べないプラントベースをしているよ
ええーーっ大変そう〜!栄養不足になるんじゃないの?大丈夫?サラダしか食べられないんじゃないの?何食べて生きてるの?体に悪そうで私には無理だわ〜!
これとってもよく言われます。でもプラントベースという食事法はそんなに難しくありません。充実した代替品のおかげで手作りすれば好きなものを食べれるし、栄養だって十分に摂れるんです。
ということで今回チーズハンバーグを同じ量で調理してカロリーと栄養を比べてみました。これをみてプラントベースという食事方法に興味を持っていただけたら幸いです。
チーズハンバーグを手作りして栄養を比較
人気のチーズハンバーグを作って栄養を比較してみました。
私は普段カロミルというアプリを使って食事の管理をしています。今回はこのカロミルを使って栄養を比較しました。カロミルは豊富な料理のデータの他にマイメニューという機能で食材を入力して手料理した食事も正確に管理できます。またビタミンやミネラルも知ることができるので栄養管理する時にも便利です。
材料
チーズバンバーグ2〜3個分です。
合い挽き肉(牛豚7:3) 250g ⇨植物性は乾燥大豆ミートミンチタイプ 80gに変更
玉ねぎ 中1個
とろけるチーズ 50g⇨植物性はビオライフ植物生まれのシュレッドに変更
オリーブオイル 大1
パン粉 大3⇨商品によっては乳製品や卵が入っています。プラントベースをする場合には購入する時は成分表を確認して下さい。
牛乳 大3⇨植物性はアーモンドミルクに変更
塩・胡椒・ナツメグ 少々
プラントベースのハンバーグには上記した材料の他に強力粉大2と大豆ミートにおろしニンニクを少々入れて下味をつけています。
大豆ミートはお湯で戻すと約3倍になります。お湯で戻した後はよく絞ってお使いください。大豆ミートは特有の大豆の香りがします。苦手な方は何度か洗って絞るを繰り返すと香りが和らぎます。さらにニンニクや生姜で下味をつけると気にならなくなります。食感を残したい場合は粒がつぶれないように混ぜます。ポロポロとまとめるのが難しい場合は強力粉や米粉等を少しづつ足しながらまとめ、様子を見ながら粉の量を調節して下さい☆
冷凍ひき肉もおすすめ♪使いたいときにすぐに使えて便利です!
PFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物)
P/タンパク質
お肉のタンパク質が67gに対して大豆のタンパク質も50.1gを確保できます。
体内で一度に処理できるタンパク質は40gと言われています。一度にたくさんのタンパク質を摂取しても内臓にダメージを与える可能性があり、また太る可能性もあります。一緒に食べるブロッコリーやポテト、お米もタンパク質はあるので食べる量とバランスに注意して食べる必要があります。それを考えると大豆ミートでも1食分に必要なタンパク質を十分に摂ることができます。
F/脂質
植物性のチーズハンバーグの脂質は動物性に比べて半分以下に抑えることができました!
脂質は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、お肉の脂質は飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸も大事なエネルギー源ですが血液中の中性脂肪やコレステロール値を上昇させる働きがあり過剰摂取は肥満や動脈硬化などの原因になります。
不飽和脂肪酸は植物や魚に多く含まれていて血圧やコレステロールを下げる効果が期待できます。また体内で生成できないため食事から摂取する必要があり、「質の良い油」と言われています。
植物性のチーズハンバーグにすることで体にいい油を摂ることができ、脂質を摂りすぎないように抑えることもできるのでダイエットしている方にもおすすめです!
C/炭水化物
植物性チーズハンバーグの炭水化物は倍以上になりました。炭水化物抜きダイエットが流行っていたりするのでこの結果は嫌だと思う人もいると思います。私もこの数字にはびっくりしました。ここは私がお世話になっているC.R.A.V.E fitnessパーソナルトレーナーのmanamiさんに質問してみました。
manamiさん!!大豆ミートのチーズハンバーグはお肉のハンバーグに比べると炭水化物が倍以上ありました!!!これは太る要因になりますか?
manamiさん
確かに炭水化物だけ見ると多く感じてしまうかもしれませんが炭水化物は糖質➕食物繊維です。
大豆ミートのチーズハンバーグは食物繊維がお肉の倍以上摂れています。食物繊維はダイエットの強い味方ですよ!炭水化物抜きダイエットは食物繊維も含めてオフしちゃうので便秘になってしまう人もいます。糖質オフでしたら糖質のみですがレシピによっては食物繊維が減ってしまってやはり便秘になる人もいます。
それじゃ炭水化物が多いからって心配する必要はなさそうですね!
manamiさん
食物繊維は体内に吸収されずに体外に排出するのでカロリー吸収はゼロ!!そして腹持ちが良くなる作用もあるし、腸内環境にも良い影響があります。善玉菌の餌になったり善玉菌が増えたりすると免疫力も上がって健康維持にも良いことがありますよ☆
食物繊維すごい!!植物性フードで食物繊維どんどん摂っていったらダイエットにもなりますね!
manamiさん
ガンガン摂るの良いですね☆
ただ胃腸が弱い方や過敏性症候群の方は刺激になりやすく、摂りすぎも注意したほうが良いので体調と相談しながら量を調節して下さい。普段、食物繊維が少ない方が急に増やすとお腹がゆるくなってしまったりする可能性もあるのでやはり体調と相談しながら上手に摂って下さいね。
炭水化物が多いと言っても糖質だけなのか、それとも食物繊維が豊富だからなのかチェックすることが大切なんですね。
manamiさん
そうです!栄養比較すると大豆ミートの方がお肉より低いものもありますが、大事な食物繊維が高く脂質が低いのは優秀かと思います^^♡
炭水化物も毛嫌いする必要がないことがわかりました。またひとつプラントベースの良さを発見できました。ありがとうございました!
ビタミンとミネラル
棒グラフに表示させたくてビタミンA・D・B12の単位が実際はμgですがそのままの数字で表しています。
全体的にビタミンもミネラルも植物性は動物性に比べると少ないですがまんべんなく摂ることが可能です。食事はバランスも大切です。付け合わせの食べ物でビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物を食べることによって十分に補うことができます。
植物性のデメリット・ビタミンB12について
ただひとつゼロmgのビタミンがあります。それはビタミンB12です。ビタミンB12は動物性食材に多く含まれていて植物性食材にはほとんど含まれていないためプラントベースやヴィーガンにとって不足しやすいビタミンです。
成人の1日のビタミンB12推奨摂取量は2.4μgです。B12が不足すると記憶力や集中力が低下したり、イライラしたりします。神経の機能を正常に保つ大切な栄養です。
植物性の食事で摂ることが難しいですがサプリメントを活用することで補うことができます。
「えーーサプリメントー?」って思いますか?^^でもビタミンB12ではなくても、お肌の為やダイエットなどサプリメントを試したことはありませんか?今やサプリメントは身近で気軽にとれる栄養補給です。
また肉牛・乳牛の配合飼料にはビタミンB12が添加されています。ネットで調べると配合飼料の成分や添加物を公表しているところもあるので簡単に見ることができます。牛さんがサプリメントでビタミンB12を摂っていてその牛さんを私たちが食べてビタミンB12を摂るのであれば、わざわざ牛さんを介さなくても直接自分がサプリメントで補っても良いと思いました^^
もうひとつおすすめの商品がニュートリショナルイーストです。ニュートリショナルイーストとはサトウキビなどの糖蜜を発酵させた酵母です。ビタミンB群が含まれていて、小さじ1〜2杯で1日分のビタミンB12を摂取することができます。チーズのような風味があるのでサラダにそのままかけて食べたりドレッシングを作ったり、ホワイトソースを作ったりできます。
今回のチーズハンバーグにこのニュートリショナルイーストを入れるとチーズ風味が増してさらに美味しくなります。グラフの栄養バランスも良くなります。
植物性のデメリット・味について
栄養はお肉に劣らない素晴らしい大豆ミートのチーズハンバーグですが、さすがに味がまったく同じにというわけにはいきませんでした。でも調味料や材料をひと工夫することで美味しく作ることができます。
生姜やニンニク、塩こしょうなど調味料を駆使して自分の好きな味を見つけることができるのが手作りのいいところです。玉ねぎをあめ色になるまで炒めてみたり食感を作るために高野豆腐など他の食材を追加してみたり。
「美味しくない」と決めてしまう前に美味しいプラントベースフードを研究してみて下さい。
最後に
今回の結果を見てプラントベースやヴィーガンをしても栄養不足の心配がないことが少しでもわかっていただけたらいいなと思います。
プラントベースという食事方法に興味を持つきっかけはいろいろあると思いますが、日本ではまだまだ情報が少ないです。
私がプラントベースをするにあたって参考にしている本があります。ロサンゼルスでパーソナルトレーナーをしているmarieさん著書『PLANT POWER』です。菜食についての考え方や菜食をするメリットなど情報がぎゅっと詰まっています。Marieさんのホームページから購入できます。
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